#4 予防栄養学セミナーでお話していること

こんにちは。

管理栄養士・ファスティングマイスターkiyomiです。

一般的なカロリー計算の栄養学ではなく、

予防栄養学セミナーでは、一つ一つの栄養素について、身体の中に入ってきた食事がどのように消化、吸収されていくのか、その過程を追ってみていっています。

中でもビタミンやミネラル、フィトケミカル、食物繊維などは現代人が足りていない栄養素の代表です。

興味深い研究や文章がたくさんあり、そんな内容もお伝えしています。

例えば、ADHDのお子さんに関するデータです。

最近、周りでもとてもよく聞くようになってしまったADHDという言葉。

ADHDのお子さんの爪を使ったミネラル分析では、ある種の傾向が少し分かってきました。

全員がそうだというわけではありませんでしたが、カルシウム、マグネシウム、亜鉛が低い傾向に出てきます。

ADHDのお子さんでこれらのミネラルが不足している傾向があることについては、アメリカやEUの研究者によってもいくつか報告されています。

そこで、この3つのミネラルを補充してあげることで、第3者的に見てもお子さんの行動に変化がでてきます。

もちろん全てのADHDのお子さんがそうだとは言いませんが、そばにいる家族でも変化はわかるようです。

カルシウムとマグネシウムは、筋肉の緊張と弛緩に作用するミネラルであると同時に、アセチルコリン、ドーパミン、アドレナリン、セロトニンといった脳内で働く神経伝達ホルモンの合成と働きにかかわっています。

また、血糖のコントロールにかかわるインスリンの生産と分泌に不可欠なミネラルです。

ADHDの原因は未だ明確になっていませんが、これらカルシウムとマグネシウムの働きと作用にかかわる背景は、いずれもADHDの行動の背景でもあります。

亜鉛の不足は、脳内に蓄積するカドミウム、水銀、鉛や銅の毒性による神経組織への影響を増加させる可能性があります。

亜鉛には、過剰に蓄積することで毒性のあるこれらの金属を、体外に排泄を促す働きがあります。

日本でも女性の亜鉛不足の傾向が言われています。

このようなお母さんが妊娠することで、妊娠中、授乳期に適切な量の亜鉛が乳幼児に供給されなければ、その後の発達に影響が出てくる事は想像ができますね。