#5 腸は第2の脳

職業柄、普段から色々な方とお話しする機会は多いですが、最近どこでもよく話題に上がる事柄があります。

それは、

「腸内環境の話」

 

腸の働きを良くすれば人生はもっと上手くいく!?

「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割!」

という本も書かれているくらいです。

腸は第二の脳といわれていますが、人生を決めるのは脳が1割、腸が9割であるとも言われます。

「オキシトシン」などのいわゆる幸せホルモンは腸によって約9割ほど分泌されるので、腸の働きが悪化すれば心と体の健康は著しく損なわれます。

 

心と体の健康を維持する上で欠かすことのできない二つの自律神経(交感神経と副交感神経)の働きを良くするためにも腸内環境を良い状態に保つ必要があります。

 

もちろん食べた食事などを栄養として吸収する場所も腸ですので、腸内環境が整わないといくらいい栄養素を取り入れても上手く働かない状況になってしまいます。

 

とくに子どもの頃から便秘習慣やアレルギーなどがあるという方は今すぐに食事、生活習慣を見直してみる必要があります。

 

もちろん今までの習慣を変える事は容易ではないかもしれませんが、
生活習慣を変えていけば、時間がかかっても改善していきます。

 

日々、そんなお手伝いができたらと思っています。

 

下記、「腸に関する10の豆知識」をシェアさせていただきます。

 

■1. 脳の監視がなくても機能できる唯一の臓器

 

腸は脳からの信号を待つことなく消化という重要な機能を果たすことができる。こうした働きは、他の臓器はもちろん、あの力強い心臓でさえできないこと。

 

■2. 1億個もの脳細胞が存在する

食道から肛門まで続く9mの腸には、無数の脳細胞が存在し、このニューロンの数は脊髄や末梢神経系よりも多い。

 

■3. 腸は独自の神経系を持つ

 

腸の神経系は、消化や排泄を司り、中には、ここを中枢神経系の一部とみなす者や、その本体であるとみなす者もいる。

 

”実行”刺激がくると、脳からの司令なく腸にキューを出すよう進化したようにも見える。これは無力な新生児の脳でも起きている。

 

■4. 腸が脳に感情のサインを送る

 

腸には迷走神経という、大きい神経が埋め込まれている。研究では、その繊維の最大90パーセントまでが腸から脳へと情報を運んでいることが明らかとなっている。

言い換えると、脳は腸からの信号を感情として解釈している。

 

■5. 胃腸障害は腸の”精神疾患”とも言えるかもしれない

 

抗鬱剤として身体の調子を整える素晴らしい気分物質セロトニンだが、およそ95パーセントが腸の中で見ることができる。ということは、食事や薬、抗生物質が人の気分をおかしくしても不思議ではないのです。

 

■6. 健康な腸は骨を守る

 

セロトニンと腸の関係を調べた研究から、腸と骨との意外な関係までが分かってきた。マウスを使った実験で、腸からのセロトニン放出を抑制すると、骨粗しょう症の骨密度低下が抑えられたのだ。

 

■7. 自閉症と腸内細菌株の関係

 

自閉症の患者には、腸管壁浸漏症候群、過敏性腸症候群、有益な細菌株の不足といった、腸のバランス不全が見られる。マウスを使った実験の結果からは、腸内の細菌叢のバランスを取り戻すことは自閉症の一部の行動障害に対する治療につながるようである。

 

■8. 何を食べたかで腸が気分に影響を与える

 

様々な食事をチューブを通して腸に与えた実験からは、被験者が何を”食べている”のか分かっていなくても、気分に影響を与えることが確認された。
例えば、脂肪は脳の天然の麻薬であるドーパミン放出の引き金となるようで、幸福感や喜びを増加させる。一方で、炭水化物は、幸せ神経伝達物質セロトニンの放出を刺激する。

 

■9.腸に宿る免疫細胞が病気から守ってくれる

 

腸には脳細胞があるだけでなく、70パーセントという大量の免疫細胞も宿している。これは腸関連リンパ組織といい、外部からの侵入者を撃退するうえで大きな役割を果たす。
腸関連リンパ組織と腸内細菌叢は、病気に打ち勝つために懸命になって働いてくれる。だからこそ、悪い細菌と一緒に有益な細菌まで殺してしまう抗生物質の使用には細心の注意が必要。

 

■10. 脳と同じく麻薬中毒になる

腸内には、脳のものと同じ麻薬受容体がある。したがって、脳と同じく簡単に麻薬依存症になってしまううえ、その悪癖を絶つときにも大きな困難が伴う。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

管理栄養士・ファスティングマイスターkiyomi

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