#52 代償運動って何?

 代償運動の結果怪我につながっているかもしれないという話をしたら、代償運動って具体的にどういうことですかという風な質問を受けました。


人が動く時に小さな関節が動くのと大きな関節が動くのとどちらが効率が良いかと思いますか?

大きな関節ほど大きな筋肉が付いているので当然大きな力を見出すことができます


小さな関節では小さな筋肉がついていて反対に細かい動きができるような働きをしています


例えば股関節は大きな関節で膝や足首・足の指になればなるほど小さな関節になります。


もし股関節が最小限にしか動かなければ膝や足首で股関節の動きを補わなくてはなりませんよね。


ですから股関節を怪我した人には足首や膝の筋肉を余計に使う傾向があります。


もしくは例えば左の股関節を怪我してしまった場合、前を歩くために 右上半身を捻ること右の胸を改善することで前へ大きく進もうと上半身で股関節の動きを補ってしまうかもしれません。


人間は最小限の力で 大きな力を生み出そうとするので当然効率よく関節を動かそうと無意識的にします。


いつもサッカーの話で例えますがサッカーは11人でやるスポーツですが1人が退場になってしまった場合残りの時間を10人で試合をしなければなりません。


10人で11人の運動量をこなすためには一人ひとりが多くの距離を走らなければいけないことになります。


当然一人の運動量は決められているのでその運動量を超えてしまうと多く走りすぎた人が怪我をしてしまう結果になりますよね


筋肉も同じように各関節でそれぞれの役割が決まっているので一つ働きにくい筋肉があったりすると隣の筋肉同士で怠けている筋肉を補おうとするので一つの筋肉の運動量が必要以上になってしまい怪我を引き起こす原因となります。

これを代償運動と呼んでます


代償運動は無意識的に行っている動作なので自分が最適な動きをしているかどうか分かりにくい事が特徴です。


反対に言ってしまえば一つ怪我をしてしまっても別の筋肉で補うことができるので人間の防御反応ともいうことができますが、決して人間本来の動きというわけではありません


イメージ的には車のタイヤがパンクしたらスペアタイヤで走ることになりますがスペアタイヤでずっと走り続けると何かしら車に影響が出てくるのは想像できるでしょう。


毎日の生活習慣の中で人間癖というものが必ず存在します。


それは過去の怪我だったり、生活習慣だったりも影響しますから必ず これが原因だよということは難しいです


人それぞれの生活習慣や過去の怪我線によって複雑に絡み合った代償運動をしている可能性が非常に高いです


筋肉が正しく動いているのか?筋肉テストといって筋肉の反応をみるテストがありますがそれを検査することで 一つ一つの筋肉が適切に反応しているのかをチェックしていきます。


代償運動がなくなった時には「少し歩きやすい」「動きやすい」いう言葉は必ず聞こえてきますのでこの少しをたくさん積み上げることによって動きの効率性が上がってきます。


体が重いなと思う時には脳にも当然影響がでますから、 ストレスを少し感じるかもしれませんね 反対に体が軽い時には気分爽快に感じられるので周りの景色も変わってくるかと思います。

体が動きやすくなってくるということは感情面にも当然影響してくるので回りの人に与える影響もポジティブになるかもしれませんね。


乃木坂・赤坂のアスレティックトレーナーM3スポーツセラピー

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