#54 装具による影響

膝を手術したり怪我をした後にブレースをする事があります。


この何度まで動きを可能にするのか、その判断は担当の医師によって判断されますが角度を間違えると膝を守るべき装具が別の問題の原因になり得ます。


例えば歩くときには膝は曲がる事で着地のショックを吸収します。


ブレースの角度が膝が曲がらない設定だと着地時に骨盤帯が下方に移動しないために股関節腰から引き上げてしまうような歩行に変わってしまいます。


(膝を曲げずに歩いてみてください。足を棒のように振り回すしか方法がなくなります)


膝を守る代わりに腰の違和感に繋がるのは想像できますね。


怪我そのものを一次被害とするなら、その怪我による代償運動で二次的被害ができてしまうと復帰が遅れるだけでなく、余計に複雑な問題に発展していきます。


この他にも怪我をしたあとにリハビリ過程においてその怪我による2次的被害が出ることがあります。


例えば今の膝の例をあげると膝が良くなる連れて ランニングの量が増えたとします。


ランニングをすることによって例えばふくらはぎの筋肉 が疲れてきてその結果アキレス腱が痛くなった腓骨筋が痛くなったなどというようなリハビリ過程において怪我が発生することが考えられます。


怪我にリハビリ中にもかかわらず別の怪我によるリハビリをしてしまっては本末転倒になりますよね


こういった怪我による怪我を防止するためにしっかり疲労を取り除いて行かなければなりません。


今日「どんなトレーニングをしてどこが疲れてしまった」「どこの筋肉が張っている」そういったコミュニケーションが常に必要になってきます


怪我による怪我のリハビリテーションを行わないように特にリハビリテーション過程においては自分の体と向き合ってどこが疲れている、そういった体の声としっかり向き合ってください。

関節可動域について

装具しているとある程度関節の可動域は制限されてしまいます。(装具に調整機能があります)


 例えば半月板損傷の場合、装具によって膝を固定してしまうと幾分か関節を守ることはできますが、可動域の制限が装備によって出てしまうので本来固定しておきたくない筋肉にとってはデメリットにもなりえます


関節や怪我をしている部分には固定をしておくことは回復につながりますが怪我をしていない部分にとってはこれは逆影響になりますので装具をしていることがデメリットとも考えられます


 スポーツなどに復帰する時には怪我をしている側と左右差がないようにすることが前提なので装具によって固定されてしまうと固くなってしまった関節や筋肉を元の通りに回復させるには時間がとてもかかります

(動区必要がないなら収縮機能もいらないと脳が判断して縮むことも、伸びることも徐々にしにくくなります)

 
このように関節を保護するために装具をすることは患部を守るメリットもありますが当然デメリットもあることを頭に入れておくと良いでしょう 。


「お医者さんに絶対安静で装具はしていなさい」 と指示をされていない限りは自己判断で装具の使用はずに専門家に聞いてみると良いかもしれません。


また膝を怪我してしまうと膝の周囲の筋肉だけでなく股関節や足関節の周囲の筋肉を必要以上に使うことが考えられます。

つまり膝の周囲の筋肉は膝を怪我したことによって防御反応で固まるろうとするので膝の筋肉は動きにくくなります。


 そのため膝の筋肉をかばうために股関節周りや脚関節の筋肉で強引に動こうとする「代償運動」が習慣化してしまいます


普段使うべきでない筋肉が使い過ぎになると動き自体もぎこちなくなってしまいます


また無理に身体が反応するために痛みも増えるでしょう

 こういった代償運動は人間本来の防御反応ではありますが、あまり望ましいことではありませんのでまずは痛みをコントロールして、無意識的に代償運動が出ないようにアプローチする必要があります

 
自分で自宅で行う時にはテニスボールやストレッチポールなどのマッサージ器具を使ってセルフマッサージやストレッチをたくさんやることが必要になります


 また歩行の時にも角にかばって歩くような歩き方をせずに普段と同じように歩いてみてください

 
防御反応が出てしまうとそれを取り除くには 時間と労力がとてもかかります
 怪我をした時には特に意識的にできるだけ怪我をしてないような歩き方をしてもらうことによって 最小限でリハビリが進むでしょう


乃木坂・赤坂のアスレティックトレーナーM 3スポーツセラピー

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