《肝臓の解毒作用を強化する食材》
牡蠣やレバーなどの亜鉛を多く含む食材は、肝臓や腎臓でたんぱく質を増やす働きがあります。
このたんぱく質は有害物質を閉じ込めて無害化し、肝機能を高めて肝臓を強化してくれます。
また、イワシなどの魚介類、海藻類、玄米や胚芽・皮付きの穀類などに含まれるセレンは、ビタミンEと一緒に取ると酸化防止作用が強まり、水銀の毒性を抑える働きも強くなります。
亜鉛やセレンを含む緑黄色野菜と組み合わせると、毒素の排出に効果的です。
セレニウムを豊富に含むラッキョウも、水銀の排出に効果があると言われています。
《有害物質による活性酸素を抑える食材》
体内に蓄積された毒素は、攻撃性の強い活性酸素を作り出します。
この活性酸素によって老化が早まり、生活習慣病などの病気を引き起こします。
活性酸素の発生を抑えてくれるのは、抗酸化栄養素と言われるものです。
ニンジン、ほうれん草、春菊などの緑黄色野菜に豊富に含まれるβカロチンは、活性酸素の害を中和して、動脈硬化を招く血管の悪玉コレステロールの酸化を防いだり、がんの発生を予防したりする作用があります。
緑黄色野菜や柑橘類に含まれるビタミンCにも高い抗酸化作用がありますが、激しい運動や喫煙などで活性酸素が大量大発生したり、大きなストレスが加わったりすると大量に消費されてしまいます。
なるべくこまめに補給するのがよいでしょう。
これらはデトックスに役立つ食材のごく一部です。
デトックスに効果がある食材は、野菜、果物、魚介類、海藻類、豆類などまだまだたくさんあります。
単独の食材に偏るのではなく、毎日の食事に多くの食材を取り入れることで、よりデトックス効果を高めることができます。