前十字靭帯の損傷はスポーツをする選手にとってみたら選手生命を脅かす程の大怪我ですが長期間のリハビリテーションが必要になります。
チームによってプロトコール(リハビリの進め方)がありますが全治6ヶ月だったり、7ヶ月だったりしますが時間をかければ良いわけでもなく、その間にやるべき事をやっていかないと時間だけが過ぎてしまいます。リハビリテーションの間に何をしていくのでしょうか?
怪我自体のケア・メンタル面でのコントロール・怪我自体のケア(左右差をなくす、筋力、可動域、神経系のコントロールなど)・スポーツ特有の動きやスキル練習が必要になってきます
【メンタルでのコントロール】
怪我をした時は誰だって気分は落ちます。これから待っているリハビリの過程や痛みとの戦い、ライバルとの差が広がる不安やチームスポーツなら自分の立場が奪われるのではという不安もあります。
落ち着いて考えると一から始めようと気持ちにもなってきますがやっぱり誰だって不安です。アスレティックトレーナーとしてはその不安を取り除いてあげるためにそのステップは明確に提示してあげたいものです。
フィジカルが上がればメンタルも上がっていきます。昨日できなかった事が今日出来るようになるとモチベーションは当然上がります。
フィジカルがなかなか上がらないのにメンタルは上がることはありませんよね?完全ではありませんがフィジカルとメンタルはある程度比例するでしょう。
【怪我自体にケア】
手術後固定の期間や可動域制限があるにで筋力は当然落ちますが最終的には左右差がなくなるようにように鍛えていく必要があります。大腿四頭筋のアイソメトリック収縮での強さの左右差が1%減少すると3%怪我の再発の可能性が減少するとあります。Grindem.2016)
左右差があり過ぎると偏りが出るので身体にとって良くないというのは想像できると思います。電気で筋肉を刺激する機械がありますがそういったもので筋肉に刺激を入れて可動域制限がある期間には弱化を防ぐのは大きな効果があります。
徐々に筋力が戻ってくるにつれてトレーニングの負荷も上がっていきます。
これは当たり前の事ですが負荷が上がると当然リカバリーも必要になりますがリカバリーが遅れて別の痛みになってくるという事はあります。
セルフでケアしたりトレーナーに診てもらう必要も出てくるかもしれませんが本来の膝のケア、リハビリが遅れて行くことになるのでケアやリカバリーは積極的に行う必要があります。
例えばサッカーなら多方面の動きを加えたアジリティやボールを使ったり、対人プレーなどをがありますがこれらはトレーニングと同時に行なっていきます。
特に怪我をした瞬間の動きは慎重に行っていきます。捻ったなら捻りの動き、対人なら対人プレーになります。特に「怖い」という恐れがある状態で良いプレーは出来ませんし痛みにも繋がります。選手とコミュニケーションを常に取りながら何が必要なのかを確認していきます。
【スポーツ特有のスキル】
M3スポーツセラピーはチームに帯同も行なっていますが基本的にオフィスでのトレーニングやケア/リカバリーを行いパーソナルでのセッションを行なっています。スポーツ選手やスポーツを日常的にやっている方はコンディショニングをあげたい方、身体の不調や違和感がある方是非ご相談ください
赤坂・乃木坂のアスレチックトレーナー
M3 スポーツセラピー