#117 「動きの自由度:体が本来持つ可能性を引き出す」

私たちの体が持つ「動きの自由度」は、健康で活発な生活を送る上で欠かせない要素です。これを木に例えるなら、枝葉が自由に揺れ、根がしっかりと地面に張っている状態が理想です。しかし、葉っぱが自由に風に揺れるためには、幹や枝がスムーズに動き、根がどっしりと安定している必要があります。

人間の体も同様です。肩や肘、手首、指といった末端部分が自由に動くためには、体幹部が安定し、全体のチームワークがしっかりと機能している必要があります。体全体が一つのチームとして協力し合うことで、スムーズで痛みのない動きが可能になります。

 

自由な動きが失われるとき
関節が本来の動きを失うと、別の関節がその役割を補うようになります。この代償運動は、一見すると問題がないように見えますが、実は特定の関節に過剰な負担をかけ、慢性的な怪我や痛みの原因となります。

例えば、肩の可動域が制限されていると、肘や手首が本来の範囲を超えて動く必要が生じます。この負担の積み重ねが、痛みや炎症を引き起こすのです。一つの関節が的確に仕事をこなすことができれば、他の関節に余計な負担をかけることはありません。

 

モビリティ(可動性)の重要性
動きの自由度を高めるには、「モビリティ」—つまり関節の可動性—が鍵を握ります。ただ柔軟性を高めるだけでは十分ではありません。大切なのは、関節が本来行ける方向に正しく動けるようにすることです。

もし関節の動きが制限されていると、代償運動につながり、先述したように怪我や不調の原因になります。モビリティを高めることは、筋力トレーニングと同じくらい重要で、日々の習慣として取り組む価値があります。

 

動きの自由度を高めるためのアプローチ
動きの自由度を最大限に引き出すには、次のような取り組みが効果的です:

1. 体幹の安定性を鍛える

2. バランスを意識する
一部分だけでなく、全身の調和を意識した動き作り。

3. 可動域を広げるエクササイズを取り入れる
– ダイナミックストレッチや関節の動きを意識した運動。

4. モビリティトレーニングを習慣化する
– 短い時間でも継続することで、徐々に効果が現れる。

運動に関しては専門家のインストラクションに従うのがベストです

 

結論
動きの自由度は、体の健康やパフォーマンスに直接影響を与えます。木がしっかりとした根を持ちながら、枝葉を自由に揺らすように、私たちの体も安定と自由のバランスが必要です。

日々の生活にモビリティトレーニングを取り入れることで、本来持っている動きの可能性を引き出し、痛みや怪我のない健やかな体を作ることができます。動きの自由度を高めることで得られる価値を、ぜひ実感してください。

 

追伸;自由に動けないのが一番ストレスの感じます。常に監視されていたり、命令、義務=自己犠牲というに繋がるがっている気がして、学生時代とてもストレスに感じていた気がします。自由なのは良いことですが、その中で責任が伴います。大人になると自由がありますがその中では「責任」が必要というは念頭において行動するようにしています