特に怪我をしたわけでもなく運動をしていると踝(くるぶし)の後ろが痛くなることがあります。
外踝の後ろなら腓骨筋炎、内踝の後ろなら後脛骨筋炎を疑ってみましょう。
足首を支えている筋肉の一つに後脛骨筋という筋肉があります。
これは腓骨筋バランスを取りながら足首の左右の動きを行う重要な筋肉ですが特に扁平足などの構造的な問題を抱えてる人、足首が固い人はこれらの問題に悩まされている人がいます。
後脛骨筋が弱化してくると足の土踏まずアーチが低下してくるために歩行時の体重移動がスムーズに行いにくくなります。
足の骨の立方骨を動かしてエクササイズすると3年ほど悩んでいた後脛骨筋による痛み(踝後ろの痛み)から解放されたという研究があります
外くるぶしから約3cmほど前方へ行くと立方骨があります。(写真)この立方骨を上下に動かしてみましょう。なかなか動いているか変わりませんが押したりするだけでも○です。
実際にこの研究では内旋と言って内側を下に外側を上側に持ってくるように動かしていますが自分で行うレベルで難しいのであればまず上下に動かしてみます。
後脛骨筋による問題ではなくて反対側の腓骨筋の問題を抱える人の方が多いです。
ボクササイズをしている時に足の外くるぶしの後ろ側腓骨筋が痛くなり徐々に痛みに耐えながら運動をしていたら体重がかかる度に痛くなってきたという方がいました
その方も全体的に足首が固いですが足首が固いと当然ふくらはぎの筋肉も硬くなりやすくショック吸収がしにくい状態になります
前述した後脛骨筋でも腓骨筋でもそうですが最終的に弱いところに歪みが来て痛みが出るというのが慢性の怪我の鉄則ですので動きにくいところを動かしてあげるだけで痛みの緩和にはなるでしょう
このブログでは専門的なことではなくて一般の人が自分で見て少しでも参考になるということをコンセプトにしていますので細かい方向や圧については触れませんので先ずは試して見てください。
参考文献
CatherinePatla,et al “Cuboid Manipulation andEercise inthe Management of posterior tibialisTendinopathy:Case Report”
The international Journal of Sports Physical Therapy. Volume 10 Number 3