#93 専門家が増えすぎて全体の繋がりが見えなくなっている問題

日本は医療やテクノロジーなどの分野で最先端である事は疑いの余地はありません。

そうなると専門分野というのが確立されてきます。

例えば整形外科でも膝専門、腰専門、肩専門という感じでそれぞれスペシャリストとの医師がいたりします。専門家が増えてくると進んでくるのは「細分化」です

日本ではその細分化が進んでいます。

これは悪いことでは無いんですが、日本は細かく細分化されすぎていて医療では相当多くの診療科目があったりします。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0521-1a_0053.pdf (厚生労働省のホームページ)

肝臓のお医者さんとか胃腸のお医者さんとかお医者さんとか眼科とかいる一方で

体全体を見る人が少なくなっています。

我々トレーナーの世界でも当然関わってきたスポーツや現場によって専門分野が出てきたります。

私も自分でプレーしたのは野球ですが実際は働くようになってからはサッカー現場が多いのでリハビリテーションやケアをするときにはサッカー選手の股関節や膝に関しては同じ流れでできるので得意です。

一方で問題もあり、身体は全部が繋がっています。

歩くときには足首、膝だけではなく全身が動いて、しかも協調性やタイミングが伴って運動が成立します

また同じ運動でも痛みを感じる時もあれば、感じない時もあったりして不思議ですよね

同じ痛みなのに毎日、毎日同じ事をして同じ痛みがあると精神的にもキツくなってきます。

そうなると単に「膝が痛いから膝専門の整形外科」を選んだりします。

膝自体に問題がなかったとしたら当然怪我をしている本人は不安になりますよね

股関節や足首が別の関節が膝が本来すべき運動を補って余計に働きだすと「過剰運動」になって機能不全になります

また膝の怪我をした患部の周囲は防御反応で緊張する事で患部を固めようとします。

膝の痛みが「膝だけの痛み」ではなくなってしまいます

1の痛みが3にも5にも大きく感じるようになってきます。

医療では

最先端の研究は脳と腸が別の部位ではなくて、昔は脳が重要であって、腸が第二の脳とか言ったりします。

面白いことに日本語では「腸(腹)」に関する言葉が多く使われています。

「腸(はらわた)が煮え繰り返る」

「切腹」

「腹黒い」

「腹が立つ」

などお腹が感情を表す言葉になっていたりします。

腸脳の相関とは1つであると言う考え方です。

実際に腸で作られたホルモンが脳で作用するとか繋がりがみられます。

環境もつながっています。森の水が川、海に流れて海の魚を人間が食べる。昔は人糞が畑の肥料になっていました。環境が崩れてくると人間の健康問題にも繋がってきます。

全部が繋がっているのは身体も、環境も同じ。専門分野が増えれば増えるほど全体を見ることの重要性が必要になってきます。

M3スポーツセラピーは多方面から考えて運動、栄養、(取り巻く)環境も変えていくLive Cleanの考えでライフスタイルの提案をしています。