#127「身体を変わる50:50の法則」

トレーナーとして身体のケアや改善をサポートする際、私たちが提供できるのは全体の50%だと考えています。残りの50%は、クライアント自身が自分の身体を変えるために努力する力、いわゆる「自己治癒力」を発揮する部分です。
リラクゼーションを目的とする場合、トレーナーにすべて委ねてもらっても問題ありません。例えば、マッサージや手技療法は、その瞬間のリラックスをもたらすために非常に効果的です。しかし、身体を根本的に変えたい、あるいは持続的な改善を目指したい場合は、クライアント自身が積極的に取り組む姿勢が必要です。
自分で身体を感じ、変える力を鍛える
私たちの身体は、外部から見ただけではわからない信号を常に発しています。この信号を感じ取れるのは、他でもない「自分自身」です。この力を「内受容感覚」と呼びます  。内受容感覚を鍛えることで、身体が何を求めているのか、どこに不調があるのかを深く理解することができます。
たとえば、筋肉の緊張感や疲労感を感じ取ることや、どの動きが身体に快適であるかを知ることが、この感覚を使う一例です 。この能力が高まるほど、適切なケアや運動を選び、自分で実践できるようになります。実際にスポーツ選手や毎日体のケアをしている人はトレーニングの時のインストラクションをすぐに習得できる方が多いです
トレーナーの役割とクライアントの役割
トレーナーは、クライアントの状態を評価し、適切なサポートを提供するガイド役です。たとえば、筋骨格系や神経の状態を評価し、具体的な改善プランを提示することがその一例です  。しかし、そのプランを実行し、効果を最大化するには、クライアント自身の意識的な努力が不可欠です。
例えば、日々のストレッチや適切な姿勢を意識すること、そして自身の内受容感覚を活用して「今日は少し負担がかかりすぎている」と感じたら休むことなどがその具体例です。
身体を変える習慣を作るために
身体を変えるためには、一貫した習慣が重要です。以下のようなアプローチが効果的です:
1. 日常生活に運動を取り入れる:簡単なストレッチやヨガでも、継続することで内受容感覚を鍛える助けになります 。毎日ではなくても週2−3日でも定期的に。
2. 身体の声を聞く:痛みや違和感を無視せず、その原因を探る習慣をつけましょう 。一般の方であれば毎日ストイックにやる必要がありませんが、競技に参加しているアスリートは「身体が重い中でどうやってやりつづけるのか?」と言う習慣は絶対的に必要なのでやっぱりどうやって向き合うのか?は人によって異なりますね
3. トレーナーと連携する:自己努力だけで解決できない場合、専門家のアドバイスを受け入れる柔軟性も大切です。
(これは絶対に必要です。客観的に物事を見てくれる人は重要です)
身体は、トレーナーとクライアントが共同で作り上げるアートのようなものです。外部からの刺激やサポートと、自分自身の意識と努力が調和することで、初めて健康で持続的な変化が生まれます。自分の身体を知り、ケアする力を育てながら、一緒に理想の状態を目指していきましょう。